お子さんの話、聴けていますか?
親学講座
先日、尾道学園の親学講座に参加してみた。
この講座は、スティーブン・R・コヴィーの著書「7つの習慣」を教材に、誰でも参加できる全3回の公開講座です。
初めて参加したのだが、親として考えさせられるとても良い講座だったのでおすすめです。
毎年開催されているので、参加されてみてはいかがでしょう。
「傾聴力」がつくりだす「信頼関係」
その講座の中で、私たちは人と話をしているとき、例えば相手から何か説得を受けている場面において、それを前向きに受け入れるかどうかの判断基準として、その内容が正しいか、正しくないかということより、それを誰が言っているのかということを重視しているとのことでした。
要は、内容が同じであったとしても、誰がそれを言っているかによって、態度を変えるということです。
そして、その判断基準が、相手との間に「信頼関係」があるかどうかということ。
この話は、自分に置き換えて考えてみると当たり前のことで、例えば普段あいさつをしていない人に、「あいさつは人としてのマナーだから積極的にしましょう」とか言われたとしたら、人間は感情の動物なので、「お前が言うな」と反発する感情を抱くでしょう。
では、その「信頼関係」をどうやって築いていくのか。
講座では、
- 人によってパラダイム(ものの見方)は異なること
- どういうパラダイムを持っているかで、どういう行動をするかが決まること
- 正しい結果を得るためには、相手のパラダイムを理解すること
が紹介され、「まず相手を理解してから次に理解される」(第五の習慣)、その手法として「傾聴」が提案された。
話の聞き方「悪い習慣」
また、悪い聞き方の例として
- テレビや携帯を見ながら「ふーん」と愛想返事
- 相手の話の腰を折って、自分の言いたいことを言う
このような聞き方をしていると相手も話をしてくれなくなってしまい、結局相手を理解することはできないとのこと。
「傾聴」の仕方
では、どのようにすればよいのか。
そこで、重要なのが「感情移入の傾聴」です。それは、
- 相手の考え・気持ちを、心の底から理解しようとして聴くこと
- 同情や、賛成をするのではなく、ただ相手の感情まで理解しようとして聴くこと
テクニックではなく、聴く姿勢が重要であるとのこと。
自分を振り返ってみて、なかなか忙しい時間の中で、余裕がないときにはできないなと率直に思いました。
皆さんは、お子さんの話、聴けていますか?